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❀お知らせ❀

活動報告

・2017年2月 「パンパンと戦争花嫁:二言説を紡ぐ試論」が『比較文化研究』No.125で掲載されました。

・2017年3月 The International Academic Forum:The Asian Conference on Literature において”Love Trumps Hate: Reading Brenda Aoki's Uncle Gunjiro's Girlfriend"を発表しました。

・2017年5月 2017 Hwa Kang International Conference on English Language and Literatureにおいて "De/Constructing Racial Borders: An Analysis of May-lee Chai's Hapa Girl" を発表しました。

・2017年6月 Red&Yellow Black&Brown: Decentering Whiteness in Mixed Race Studies (共著)がRutgers University から出版されました。

・2016年7月 International Colloquium: Mixed Race and Warを甲南女子大学において開催しました。

・2017年9月 第25回AALAフォーラムシンポジウムにおいて「hapa文学における人種と絡み合うセクシュアリティ」を発表しました。

・2017年11月 PAMLA International Conferenceにおいて"Mixed Species Characters in Japanese Visual Culture"を発表しました。

・2017年12月『ハパ・アメリカ:多人種化するアジアパシフィック系アメリカ人』(単著)が御茶の水書房から出版されました。

 

ハーフ・インタビュー・プロジェクト:インタビュー参加者募集のお願い
複数の人種・民族・国籍ルーツのある方々へのインタビューを、研究の一環として行っています。インタビューでは、家庭でどのように文化や言語を家族から受け継いだかもしくは受け継がなかったか、複数のルーツを持つことのメリットもしくはデメリット等について伺います。個人情報は守秘します。また、薄謝ですがお礼をさせていただきます。関心のある方は、ご連絡ください。

 


 研究・教育の取り組み

 私の専門は、アジア系アメリカ研究です。現在の主な研究テーマは、ハパと呼ばれるアジアパシフィックにルーツを持つ混血のアメリカ人に関する歴史と文化です。この研究から派生して、ハーフと呼称される日本における複数の国籍・人種・民族ルーツを持つ人々に関する権利、歴史、文化に関しても研究を行っています。

 私の研究は、フレンチ・フェミニストであるリュス・イリガライの他者論に関する批評枠を応用した、アメリカにおけるマイノリティである日系アメリカ人女性作家に関する研究から始まっており、社会で周縁化される人々の声を聞く、という作業を一貫して続けています。周縁化される人の声が反映される社会は、社会的持続性そして多様性のある弱者にやさしい社会です。文化研究を通じて、次世代が安心して暮らせるような社会作りにつながる研究を続けていきたいと考えています。

 大学でもアジア系アメリカ研究を教えています。社会的に周縁化されてきた人々の声を聞く(傾聴)、多数派に流されない視点の獲得(批判的・多角的思考)、アジアとアメリカ間の移民の歴史の学びを通じたグローバル思考の獲得、学びの喜びを通じた学生の自尊心の涵養、女性の社会参加(ジェンダー思考)を教育の核として、社会に貢献できる女性の育成を目指しています。

 研究・教育に関心のある方は、ご気軽にお問い合わせください。